棚田米とは？ | Country Owls

棚田とは、山間部の斜面に階段状に作られた田んぼのことです。江戸時代以前から、限られた土地を有効活用するために、先人たちの知恵と努力によって作られてきました。棚田は日本ならではの農の風景であり、ここで大切に育てられるお米が「棚田米」。自然の恵みと伝統が生んだ、特別なお米です。

新潟県上越市柿崎区水野地域。霊峰・米山の麓に広がるこの地には、日本の原風景ともいえる美しい棚田群が広がっています。ここで育まれる「棚田米」は、自然の恵みと伝統の技が生み出す特別なお米です。その美味しさの理由をご紹介します。

水野地域の棚田は標高200m～280mの高地に位置し、昼と夜の気温差が大きく、お米の生育に理想的な環境が整っています。

昼間に太陽の光を浴びた稲は、光合成によってデンプンをたっぷりと蓄えます。そして、夜の冷え込みにより、そのデンプンが余分に消費されることなくお米の中にしっかりと残り、甘みと旨みが深まります。

水野の高地環境による寒暖差こそが、お米の美味しさを最大限に引き出す秘訣なのです。

お米の味を決める重要な要素の一つは、水の質です。汚染のない清らかな天然水は、不純物や有害物質を含まず、稲に余計なストレスを与えません。そのため、お米本来の純粋な風味が損なわれることなく、のびのびと育ちます。

水野は、その名の通り「水の野」と書かれるほど、豊かな湧き水に恵まれた土地。霊峰・米山から湧き出る清らかな水が棚田を潤し、一粒一粒を大切に育てています。上流から流れ込むこの天然水には、雪解け水が運ぶ豊富なミネラルや、森の腐葉土から溶け出した栄養が含まれ、お米の味わいをより一層引き立てるのです。

この良質の水をたっぷりと吸収して成長する水野の棚田米。その恵みにより、炊き上がりは艶やかで、上品な味わいが生まれます。

霊峰・米山から湧き出る清らかな天然水は冷たく、水野ならではの土壌環境と相まって、稲はじっくりと時間をかけて成長します。時間をかけることで養分がしっかりと蓄えられ、噛むほどに甘みと旨みが広がる、深い味わいのお米に仕上がります。

山間に広がる棚田では、小さい田んぼが多く、大規模な機械化が難しい。だからこそ、一つひとつの田んぼと真摯に向き合い、その地形に合わせた細かな作業や水の温度管理、多くの手作業を通じて、丁寧にお米を育てています。

農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、手間を惜しまず、自然の恵みを最大限に活かすことで、安心・安全な体にも優しい棚田米ができあがります。

美しい棚田と豊かな自然、そして手間ひまを惜しまない伝統の米作り。そのすべてが合わさり、水野の棚田米は格別な美味しさを生み出します。

清らかな湧き水と四季の恵みをたっぷり受けたお米は、炊き上がると艶やかに輝き、ひと口頬張ればふわっと甘みが広がります。

特別な日のお食事にはもちろん、毎日の食卓に。炊きたての香りと美味しさが、家族の笑顔を引き出します。自然の恵みと農家の想いが詰まった水野の棚田米、ぜひ一度味わってみてください。